2022/12/19 13:39
【プレートについて】
アントニスのプレートは、30年以上作り続けている定番の木工旋盤によるプレートです。十分に乾燥させたドライウッドを使用しているため、長年使用しても反りやガタ付きなどが出にくいのが特徴です。
プレートは、家具にも使用するようなヨーロッパの良質で硬く丈夫な木材を使用しているため、使い込んだときの表情の出方や風合いがとても美しく、使い込むほどに良さを感じていただけます。家具も器も「100年使い続けられるような丈夫なものを」をモットーに、きちんと芯を捉えた安定感とシンプルで余計な装飾のないできるだけそれぞれの木の個性をそのままに生かしたフォルムは、お使いいただくと感じることのできる「用の美」のフィロゾフィーに基づいたクラフトです。
【ボウル·クレヨンポットについて】
薄造りのボウルとクレヨンポットは、アントニス作品の特徴でもある限りなく薄く挽かれた繊細さと、フレッシュウッド(切り出して時間の経っていない乾燥していない生木)ならではの乾燥する過程で変化した計算ではなく自然に生まれる生き生きと木々の生命力を感じるフォルムをお楽しみください。
こちらの作品は、とても薄く作られているため、プレートや厚みのあるボウルに比べて強度は繊細です。お持ちになる際は、縁の部分を片手でつまむのではなく、両手または片手で底の部分を包むようにお持ちください。また、できるだけ自然のままに木のテクスチャーを感じられるようウレタン加工などのコーティングはしていません。温度の熱すぎる料理やスープなど液体への使用はワレの原因になりますのでおやめください。サラダなどオイルを使用したもの、ヨーグルトなどにはお使いいただけます。クレヨンポットを花器としてご使用いただく際は、ガラス瓶などをおとしとしてご使用ください。直接水は入れないでください。
使い始めは、まだ木が水分や油分への耐性ができていない状態です。熱いお湯で洗うことは避けてください。洗う際は、水でさっと洗い、すぐに水気をふきとってください。急激な温度変化や水分は、ワレや亀裂の原因となりますのでご注意ください。
【お手入れのポイント】
汚れを落とすには、お湯または水と洗剤、ブラシやスポンジでやさしく洗ってください。すぐに水気をふきとり縦向きによく乾燥させてください。(使い始めは、急激な温度変化や水分に弱いため、熱いお湯は使用しないでください。洗う際は、水でさっと洗い、すぐに水気をふきとってください)
もしも表面がかさかさと乾燥してきたら、天然の食用油(できるだけ匂いの強くないさらっとしたもの。ウォルナットオイル·米油·蜜蝋など)を表面に薄く擦り込ませ乾燥させると艶がよみがえります。使い込まれてゆくほどに色艶と味わいが深まり、手入れはすこしずつ楽になります。
【ご使用上の注意】
プレートとボウルは、ウォルナットオイルによるオイルフィニッシュです。木のテクスチャーを残すため、あえてウレタン加工などのコーディングはされていませんので、液体やスープにはお使いいただけません。水分が染み込み、漏れやワレの原因となります。
使いはじめは、シミになりやすいので焼き菓子やトーストなど乾いたものからお使いいただき、洗って使ってを繰り返すうちに徐々に水分や油分に木が耐性ができてゆきます。トマトソースや醤油、イチゴなど色の濃い食べ物は色素沈着してしまう可能性があります。5回以上お使いいただきましたら、オイルのお料理などにもお使いいただけます。経年の使用でシミや欠け、ワレが生じる場合もありますが、patine(経年美化)の表情として、大らかな気持ちでお楽しみいただければと思います。
万が一、ワレなどが生じた場合は、ご自身で金継ぎ修理をご依頼いただくか、金属の鎹による修理は、(有料にて)アントニスも承っております。(一度フランスに送ってお預かりするため、半年程お時間を頂戴いたします)
電子レンジや食洗機での使用はできません。つけ置きもおやめください。乾かすときは、縦に立てて乾かしていただくと反りの原因になりません。
アントニス・カーデュー作品についてわからないことがありましたら、CONTACTよりお問い合わせくださいませ。